Googleの新ゲームサービス「STADIA」。読み方は?
凄いものを、Googleがゲーム開発者向けカンファレンス「GDC2019」で発表しました。
その名も「STADIA」(ステイディア)。まだ日本語表記が定まっていないようにも感じますが、「スティディア」「ステイディア」が一般的となりそうです。
プラットフォーム問わず、「Chromeブラウザ」が有ればWindowsだろうがmacだろうが、iOS、Androidも問わず、Chrome castなどの接続デバイスがあれば、TVでもゲームプレイが可能になる「ストリーミングゲームサービス」です。
STADIAの遅延はどうか?
メリットは何と言っても、高性能のPCや、ゲームマシンを用意しなくてもChromeの接続環境があれば、スマートフォンや、タブレットでも、高性能ゲームマシンに匹敵するゲームを楽しむことができるということ。
PS4やXBOXは、独自の路線や色をもっと深めていく必要になってきますね。
デメリットは、ストリーミング・ゲームの宿命というべきか、使用デバイス(PC、タブレット、スマートフォンなど)からディスプレイへの表示遅延を考慮する必要があります。
ゲーム専用機なら特化した環境で快適に使用できますが、専用機外は、ゲームの種類によっては、遅延に悩まされる可能性が出てくるというところでしょうか。
あくまでゲームの種類により影響の度合いは異なるので、FPSなど一瞬の隙も逃したくないシューティングゲームは不向きなカテゴリーかもしれません。
Chromeブラウザ接続とゲーム専用環境と比較してどう差異が発生するのか、自分の楽しみたいゲームの種類を考えて見極めが必要となるでしょう。
STADIAは日本で利用可能か
どうやら日本は次回以降対象となるようです。残念。。
※2019年11月サービスリリースとなりましたが、日本は除外されました。どんな意図か、日本リリースはいつになるかは今後を見守りましょう。
アメリカ、カナダ、イギリス、EU圏先行リリースということです。
STADIAのスペックが半端ない
STADIAのGPU(Graphics Processing Unit)=「PCの画像処理装置」のスペックが半端ない。
PS4 Proが「4.2GPU teraflops」、Xbox One Xが「6.0GPU teraflops」、STADIAが「10.7GPU teraflops」。この差でゲーム専用機のスペックを凌駕しています。
ここで言う、「FLOPS」とは、1秒間に処理可能な「浮動小数点演算」の回数を表す値のことです。
TERAは「1兆」なので、「10.7GPU teraflops」なら、「10.7兆回/秒」「浮動小数点演算」を実施するスペックがあるということ。
「浮動小数点演算」とは、PCに計算させるやり方のことなのですが、非常に面倒で手間がかかる処理であることから、その処理をPCにさせて、1秒間にどの位の処理をする性能なのか?という指標として示すための単位です。
その性能指標を値として示す単位が「FLOPS」です。
FLOPSの性能が高いほど、ゲームで表示されるグラフィック性能が高くなるので、最大値の映像でゲームが楽しめるということですね。
こうして比較すると、STADIAの性能は、ゲーム専用機と比較してもモンスタースペックを備えているということが言えるでしょう。
ただし「FLOPS」だけでゲーム映像・ゲーム処理能力を測れるものではないということは申し添えておきます。
デバイスのCPUやRAMなど総合的なスペックと、発表されるゲームとの相性と合わせて今後評価されるでしょう。
STADIAでアサシンクリード
アサシンクリード・オデッセイのデモ画面が公開されました。
Youtubeと共有できる専用のキャプチャーボタンが搭載されている専用コントローラーも発売となり、STADIAの狙いも透けて見えてきます。
Appleが「Apple Arcade」でゲーム・サブスクリプション に参入。
なんと、Appleもゲーム界に本格的に参入してきます。その名も「Apple Arcade」。
月額定額制のモバイルゲームプレイし放題サービスということ。
音楽サブスクリプション(聴き放題サービス)が、ダウンロードサービスに取って変わる時代となってきていますが、ゲームもサブスクリプションの時代が到来です。
Appleは、iPhoneとiPadユーザーをターゲットにゲーム市場を狙っていますね。
スマホゲーム全盛で、iPhone/iPadも大人気な日本がモデルケースになり得るでしょう。
洋服でもサブスクリプションが始まり、今後の潮流になっています。
切り口は異なりますが、「STADIA」と、「Apple Arcade」については、今後も掘り下げていきます。