映画「ARGO(アルゴ)」レビュー(ネタバレなし)

image:ARGO © 2012 - Warner Bros. Pictures




アルゴを視聴しての感想

冒頭からの緊張感を楽しむ

アルゴの時代背景は?

1979年10月。イラン革命を発端としてイランの「パフラヴィー皇帝」がアメリカに亡命します。

アメリカが亡命を受け入れたことにより、イランのアメリカ大使館に押し寄せた反体制派の学生たちの抗議デモがエスカレートし、大使館に侵入、襲い掛かります。

物語は、この冒頭の緊張感溢れるシーンから始まります。何とか秘密の出口で大使館から逃げ出した大使館員6名は、命からがらカナダ大使公邸に匿われます。

この6人を助けるために、アメリカ中央情報局(CIA)が動き出します。ここで、ベン・アフレック扮するトニー・メンデスが一大作戦を決行するのです。作戦名は「ARGO(アルゴ)」。

アルゴ」という架空のハリウッド映画を撮るため、6人をカナダ人映画スタッフに扮しさせ、カナダで発行したパスポートを与え、ロケハンでカナダからイランに入国した体にし、イラン国外へ脱出させる、という本当なのか嘘なのか有り得ない作戦を立てたのです。

image:ARGO © 2012 – Warner Bros. Pictures

実話とエンターテイメントを楽しむ

このストーリー、実話なのです。よく出来た話しですし、いかにもハリウッド的なエンターテイメントの様でもあるのですが、アメリカ大使館占拠が発生した1979年から1997年までCIAの関与は公表されず、2012年の映画公開を経て一般にも広く知られるようになりました。

このアメリカ大使館襲撃事件が発生してから40年近く経過した2018年現在でも、イランとアメリカは国交を断絶したまま。時は経過していますが、根深い対立は今でも続いているのです。

実話とはいえ、ハリウッド映画ですから、一部脚色されています。しかし、映像から伝わる緊張感は映画の冒頭からラストまで、ハラハラドキドキするもので有り、その世界観に浸ることができます。

監督はベン・アフレック

監督兼俳優として、「アルマゲドン」でもお馴染みのベン・アフレックが、CIA局員のトニー・メンデスを演じています。

また、俳優としては出演していませんが、制作には「オーシャンズ11」でもおなじみの「ジョージ・クルーニー」も加わっています。この強力タッグもこの作品の重厚さを与えているのでしょう。日本もそうですが、監督業に進出する才能溢れる俳優が増えていますね。

「アルゴ」は、アカデミー作品賞を受賞しています。

俳優としてのベン・アフレックは、濃いあご髭とヘアスタイルがキマっていて、CIA局員トニーを熱演しています。

1人で反米感情最悪のイランに乗り込んだトニーが、当初の計画通り安全に6人を脱出させることができるのか!最後の最後まで目が離せない展開を楽しんでほしいのです!

image:ARGO © 2012 – Warner Bros. Pictures



まとめ

この政治的な背景を踏まえた脱出作品として「ホワイトナイツ/白夜」も有名です。両作品とも終始緊張感溢れるストーリーですが、この様なギリギリの中での脱出劇が好きな方は、「ホワイトナイツ/白夜」もオススメです。

またり
主題歌の「セイユー・セイミー」が有名です!

アルゴは、緊張感溢れるとご紹介していますが、途中でブラックジョークも飛び出したりと、面白いエッセンスも有りますのでそちらもお楽しみを。

以上、ARGOのご紹介でした。